これからE-BIKEの時代がやってきます。

すると、山で出会うのは人力自転車よりE-BIKEのほうが多くなるような気がします。

もしかしたら、私自身がある年齢に達したときE-BIKEのお世話になっているかもしれません。

でも、人力で山に入る意味はとても重い価値があることだと思っています。自転車を使わなくても車でくれば何の苦労もしませんが、見える景色が全く違うのです。また、山の神様と対話もできます。途中の発見も楽しめます。神仏は人間に自転車という素晴らしい乗り物を与えて下さったのです。


速く走る必要はありません。車優先の道を無理して走る必要もありません。ただ、加齢とともにエンジンのパワーは小さくなっていきます。それに合わせて、人力自転車の設計も変えていく必要があります。

もし、私がいまだにドロップハンドルにこだわり、足をペダルに固定し前傾姿勢のきつい自転車に乗っていたらそろそろ限界にきているはずです。しかしながら、速く走ることを諦め、楽に走ることを追求したおかげで、あと20年くらいは人力自転車で楽しめそうな気がしてきました。登りでは簡単にE-BIKEに追い抜かれてしまうでしょう。でも、人力で登る価値はあると思っています。

私の人生の師匠は86歳で亡くなるまで現役のシクロツーリストでした。行動範囲は地球でした。
50歳を過ぎてから自転車を始め、まずは日本一周を成し遂げ、70歳を過ぎてからは毎年海外に出かけていました。パンク修理もできないのに世界を股にかけて走られました。残念ながら南米だけは治安の問題からツーリング計画をやむなく断念されたことも覚えています。

この行動力はある意味信仰心の力かもしれません。ボロボロになった聖書でいつも勉強されていました。「祈るといいですよ。」が師匠の口癖でした。「精神的に追い詰められるのは自分自身のせい。全てを神仏にお任せすれば楽に生きられますよ。」師匠には沢山のことを教えていただきました。師匠の自転車の専属メカニックとしてお付き合いできたのも神仏のお陰かもしれません。

人力自転車は電気エネルギーを必要としません。軽量で簡単に分解できるため輪行すれば世界中を旅することができる可能性を持っています。しかし、若いうちに行けるとこへはドンドン行ったほうがいいでしょう。私の新ショートクランク理論の謎もだいぶ分かってきました。LEVEL2号機は最低20年は楽しませてくれそうです。