私は、15歳の時から約40年間、自転車の雪道走行を楽しんできた。

雪道を走っていると現行自転車の欠点が見えてくる。

まずは前傾姿勢ではお話にならない。前方視界が十分に確保できず、凍った路面ですってんころりん。
ドロップバーなど危険極まりないし、分厚い手袋ではブレーキ操作もシフトも大変。

雪道ではパニックブレーキは厳禁である。どうやって減速するかというと、フットブレーキを使う。つまり、十分な足つき性がないと雪道は走行不能である。

サドルを下げると力が出ない。そこで最初に考えたのがランバーサポート。これは大活躍した。
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それから、土踏まずペダリングも有効だ。これに慣れてしまえば、なぜ母指球ペダリングにこだわっていたのかが不思議に思われる。

雪道走行により、私の体には危険なデータが体にしみわたっている。

足つき性の良さはすごい安心感を生む。咄嗟の時に足が付くほど安心・安全なものはない。だから、両足ベッタリでも高出力が可能な、新ショートクランク理論が生まれた。

今時のロードバイクは危険がいっぱいで素人が乗れる自転車ではない。ああいう自転車を素人に売り込んだ自転車業界の罪は重い。ロードバイクにはヘルメットが必需品だが、危険な自転車だから必要なのである。ヘルメットを被ったって死ぬときは死ぬのだから、ヘルメットを被る必要のない安全な自転車で、快適なサイクリングをしたほうが気持ちがいい。

自転車は唯一競わなくていいスポーツである。景色を楽しみながらゆっくりのんびり走るのが、本来の自転車の醍醐味である。

現在、これは安全な自転車だと言えるものは一台もない。人というエンジンが乗るという当たり前のことを抜きに自転車を設計するから現在のようになるのである。