フランスのオーダー自転車の代名詞Rene HERSE。自転車好きなら誰もが知っていたブランド。
Rene HERSEは鉄部品をジュラルミン化し自転車の軽量化に成功した元飛行機の技術者で、フレームビルダーでもありました。
BSC時代私がオーバーホールして乗っていたRene HERSE。(会社の資料として眠っていたものを復活)彼の魂を感じ取ることが出来ました。
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最近、Compassという会社がRene HERSEのブランドを引き継いだようですが、どうも太くて軽量なタイヤをいろいろと発売しており、All-road bikeという太いタイヤを履かせたディスクロードバイクのような自転車を提唱し始めたみたいです。

タイヤは自転車の乗り心地を大きく左右する部品なので、タイヤに関してはとてもいいことだと思います。しかしながら、完成車としてみるとAll-road bikeと呼ぶには無理があるような気がします。
Compassのヤンさんは、フレームビルダーではありません。Rene HERSEはフレームビルダーでありながら様々な車種提案をされたいわゆる完成車としての自転車開発者でありました。そして何よりも自転車美学を愛した人でした。


完成車を提案できる人は、フレーム設計が出来なければなりません。そういう基礎的な部分を省略して
部品優先で完成車を提案するとろくな自転車にならないのです。All-road bikeはつまりはグラベルロードとの違いが明確ではありません。今後どのように進展していくのか興味はありますが、タイヤが売れて儲かればそれでいいんだと思うんです。栄光のRene HERSEとは比較するに値しないと私個人的には思っています。

タイヤの太さも太ければいいというものではありません。私の所有している自転車で一番太いのがTOEIの650X38Aです。
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ここからは私的な意見です。All-road bikeはオンロードも走れるMTBだと思うんです。ドロヨケ装着車もありますが、MTBのような悪路走行をするのには適しません。

私は長年雪道走行を楽しんできましたが、その経験からすると42Bのタイヤより35Aのタイヤのほうが滑りにくいのです。一度42Bを履いて走ったら空転ばかりしてひどい目に会いました。その後、雪道走行には35Aのパナレーサーパスフリークスを使っていましたが
、こちらの方がずっと雪道を走るには有利でした。ただし、積雪30cm以下のアスピリンスノーという条件での話ですが。

単に太い軽量タイヤを作ったから、どんな道でも行けるロードバイクになる理由にはなりません。
完成車→部品の発想はあり得ますが、部品→完成車の発想はできません。それは、MTBの歴史が物語っています。

フランスのRene HERSEはもうなくなったのです。CompassがRene HERSEのブランドを引き継いでも本物のRene HERSEにはなれないのです。やはり、フレーム設計ができない人には完成車(車種)提案は無理だと思います。モノマネならいくらでも作れますが。

*白抜きラインは私が意図して引いたものではありません。修正方法がわからないのでそのままにします。