私はショートクランクを用いたペダリングの研究を長年やってきた。
と言っても、研究らしいデータとか論文とかとは全く縁がなく、自分の体を測定器として体の反応を見ながらいろいろとやってきたのである。

ここにきて、土踏まずペダリング法が脚に障害を持った人たちの役に立つかもしれないことや、二足歩行よりもペダリングのほうが効率のいい移動方法なのではなどと思ってみたりする。


現在、160mmクランク車の実車においてペダリング具合を色々とやっているのだが、どうも160mmクランクというのが、私が目指しているペダリング法の中では最大長さのようである。

140mm、150mmクランクにおいては、骨盤を垂直に立てた状態を維持できていたのだが、160mmクランクになると、骨盤を少し前傾させないとスムーズなペダリングができないことが分かってきた。ということは、165mmクランクというのは私にとっては長すぎるのである。


私のやっている研究は理屈では分からない。だが、人間というエンジンの特性が少しずつ分かり始めているのだ。競技とは全く異なる視点からの研究なので自転車の常識はことごとく覆ってしまう。
もしかすると、将来障碍者用の自転車の開発ができるかもしれない。「自力で移動できる。」ということは、感動そのものなのである。この当たり前と思われていたペダリングに新しい考え方を取り入れることが可能になるかもしれない。